花の写真をおしゃれに撮る!光を生かすテクニックと構図

近所の公園や道端の花、旅先で見かけた珍しい花、もらったプレゼントの花束など、美しい花は写真に撮ってずっと記憶に残したいですね。花の美しさをさらに引きだすための、光を生かすテクニックと構図の工夫を紹介します。

光を生かすテクニック

近ごろのデジタルカメラは高性能なので、オート設定で十分きれいな写真が撮れますが、少し工夫するとより自分のイメージにあった写真を撮ることができます。

1.明るさを考える

高い位置に咲く花を撮影すると、背景が明るいため、花が暗く写ることがあります。対策としては次の2つの方法があります。

フラッシュを強制発光させる

フラッシュを強制発光させると背景の明るさは変わらず、主要被写体の花だけが明るくなります。

露出補正をする

プラスの露出補正をすると背景も明るくなります。プラス値を大きくするほど写真は明るくなります。

これら2つを組み合わせることもできます。フラッシュを強制発光させ、露出補正を何段階か変えながら撮影し、最もイメージに合う写真を選ぶのもよいでしょう。

2.光の向き(順光・逆光・斜光)と特徴

花に当たる光の向きで花の印象は大きく変わります。光の向きの種類には、被写体から見て正面に光が当たる「順光」、その逆が「逆光」、斜めに光が当たる「斜光」があります。

順光(フロントライト)

・ 自然な雰囲気を再現できる
・ 細部がはっきり見える
・ マクロ撮影時はカメラの影の写りこみに注意が必要

斜光(サイドライト)

・ 立体感が強くなる
・ 影が濃くなり、明暗差が大きくなる(それを生かした写真が撮れる)

逆光(バックライト)

・ 花びらが透けて、透明感が増す
・ 部分的な光の反射が生きる

同じ花を同じ位置から撮影しても、太陽の位置は刻々と変わるので光の向きも変化します。自分が思った写真が撮る時間はわずかです。また、光の向きが同じでも露出条件が変わると違った写真になるので、あれこれ試してみるとよいでしょう。

3.光の強弱を調整する

花にできた影の部分を明るくすると、花はソフトな雰囲気に変わります。影の部分を明るくするにはレフ板を使うか、人工的に日陰をつくるという2つの方法があります。

レフ板を使う

レフ板(ライティングレフ)とは白や銀の反射板で、影の部分に光を当てて明るくする道具です。白はソフトな光が、銀は強い光が当たるので、仕上がりのイメージも違います。一人で撮影するときは、レフ板を三脚に連結できるサポートハンドというグッズがあると便利です。

日陰をつくる

花の撮影は晴れの日がベストだと思われがちですが、実は快晴のときの直斜光より、曇天のほうが陰が薄くなるため、花の優しさが表現できます。

快晴のときにも、白の半透明のビニール傘や日傘を使って人工的に曇りのような状態をつくることができます。このとき傘とカメラを固定するアンブレラカメラホルダーがあると便利。傘以外に、ディフューズレフ板という専用のアクセサリーでも同じ効果が得られます。

4.光の質を考える

花に当たる光の種類で見える色、写る色が変わります。光の種類には、太陽光や蛍光灯、電球などがあり、同じ太陽光でも、天気や時間で変わります。デジタルカメラには光の種類を考慮して、色を補正する「ホワイトバランス」という機能があります。通常はオート設定で問題ありませんが、もし画面全体の色が偏っていて、見た色と違う花の色に写っていたら、撮影環境に合わせたホワイトバランスに設定するとよいでしょう。

サンプル写真の花はヒイラギトラノオで淡いピンクでした。温室の中の木陰部分で色が出にくそうだったので、カスタムホワイトバランスで撮影しました。他のホワイトバランスと見比べると仕上がりの違いがわかります。

構図の工夫

写真は構図によって印象が変わり、ポストカードのようなおしゃれな写真にもなります。構図を考えるときは、自分が花のどの部分に感動したのか、その感動ポイントを表現するにはどう撮影したらよいか考えます。これを繰り返すことで、写真は上達します。

1.感動した部分を切り取る

人の目は広い範囲を見ることができますが、集中したときや感動したときは、一部を集中して見ています。写真を撮るときも、目に見える全範囲の中から、どこを切り取って残すかで写真の仕上がりが変わります。基本的には感動した部分に集中し、余分な部分は写さないようにします。

切り取り方のテクニックのひとつは、被写体である花に近づくこと。花やその周りがよく観察でき、どの方向から撮るのが最も自分の感動を伝えられるか判断できます。ファインダーを見ながら、近づいたり離れたり距離を変えてみるとよいでしょう。

2.撮る角度を変える

同じ花でも見る角度で、その雰囲気も大きく違って見えます。

  • 自分の目の高さで撮る「アイレベル」

見慣れた見え方なので、親しみのある写真になります。

  • 見下ろして撮る「ハイアングル」

花の撮影では最も多いアングルです。一般的に花の高さは人の目より低いので、このアングルで見ていることが多いでしょう。背景に余計なものが写り込みやすいので処理に工夫するとよいでしょう。

  • 被写体を見上げて撮る「ローアングル」

背の低い花におすすめのアングルです。普段見慣れない角度なので新鮮さがあります。背景に空や照明が写り込むことが多く、背景を基準に露出が決まり花が暗く写りがちなので注意。露出補正やレフ板を使用するなど工夫が必要です。

3.背景を整理する

花を印象深く見せるには、背景の処理が重要です。いくつかテクニックを紹介します。

背景の明るさを活用する

明るい背景を利用するなら、明るい空を背景にするとよいでしょう。逆に暗い背景を利用するなら、夜に撮影し、フラッシュの光で花だけを明るく浮き出たせます。

花の後ろに無地の布や紙を置く

無地の布や紙を置くと、背景がすっきりします。置き方に困る場所ではサポートハンドと呼ばれる道具で、三脚に固定すると撮影がラク。背景の色によって写真のイメージが変わるので、布や紙の色を変えながら、何枚か撮影するとよいでしょう。露出条件やホワイトバランスに影響することがあるので、マニュアル撮影がおすすめです。

背景や前景をぼかして主役を引き立てる。

背景や前景をぼかすと被写体である花がきわだち、おしゃれな印象の写真になります。ぼかすには次のような設定にします。

  • ズームは望遠側を使用
  • 絞りは開放にする(F値を小さくする)。明るいときで絞り値を開放にできない場合はNDフィルターを使用する
  • 花にできるだけ近づき、背景との距離の比率を大きくする

4.ズームレンズを使う

撮影するときは自分が動いて、被写体の大きさと構図を決めるのが基本です。ただ、山や公園など、場所によっては花の近くまで近づけないこともあります。そうしたときはズームレンズがあれば、遠くの花も大きく写させたり、背景の写る範囲を狭められたりします。余計な部分はあとでトリミングするのも一案です。



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