FUJICOLOR フォトブック

自分を表現する
こだわりの一冊を。

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ARTBOOKとは、写真や画像を素材にしてクリエイティブなデザインにまとめた出版物です。
フォトブックを芸術的な観点でより
高いクオリティーの作品に昇華させたもので、
世界中のプロ写真作家やデザイナー、イラストレーターなど様々なアーティストの間で、
新たな作品発表のツールとして製作者が増加中です。

SPECIAL CONTENT

CREATOR'S VOICE

服部恭平・写真家/モデル

服部恭平・写真家/モデル

Kyohei Hattori

撮りたいと思った瞬間を素直に残す——。写真家・服部恭平さんがパリ滞在中に撮影した写真をまとめた「ARTBOOK」は、構えることなく自由なレイアウトで、撮りたいと思った瞬間を素直に残した“日々の記録”だった。

藤原慶・写真家

藤原慶・写真家

Kei Fujiwara

旅の記録を「ARTBOOK」にまとめた写真家・藤原慶さん。散らばっていた思い出を自身の手で拾い上げ、こだわりの一冊に仕上げることで、現地で感じた熱狂が今、ここに立ち上ってくる。

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服部恭平・写真家/モデル
藤原慶・写真家

ABOUT

FUJICOLOR ARTBOOKの
魅力

artbook

ダイナミックな
レイアウトで
“見せたくなる作品”に

写真の魅力を引き立てるダイナミックなレイアウトが可能な特寸A4サイズ。
フチなしや1枚の写真を見開きで展開するなど、
見せたくなる作品に仕上げます。

※特寸A4サイズ: 縦318mm×横236mm

artbook

表現の幅を広げる
“最適な紙質”

白色度が高く、豊かな風合いと色再現に優れた紙を採用。
しっとりとした紙質でページをめくる喜びを感じられます。

artbook

選べる2つの注文方法

専用AIで作品づくりのサポートも、
オリジナリティの高いこだわりの一冊も。
自分好みの注文方法をお選びいただけます。

HOW TO

注文方法

専用AIでアートディレクションをサポート

FUJICOLOR ARTBOOK
編集ソフトで作成

1

artbook

画像をアップロードしARTBOOKの編集を開始します。

2

artbook

「AIにおまかせ」から、好みのモードを選択します。

・時系列優先モード
物語性を重視した時系列優先のレイアウト
・テーマ優先モード
色味や雰囲気を重視したテーマ優先のレイアウト

3

artbook

選択したモードに応じて自動でレイアウトされます。

4

artbook

自動レイアウト後に自分でさらに編集することができます。
・文字入れ
・デザインテンプレート変更
・画像サイズを自由に変更可能(こだわりモード時)

使い慣れたソフトで想いのままレイアウト

PDFデータで入稿(プロラボCREATEでのご注文となります)

使い慣れたソフトでレイアウトからデザインまでご自身の想いを反映したデータをPDFで注文いただけます。
プロラボCREATEでは店頭、ネットでの注文も可能です。作品づくりのプロが窓口です。

※CREATEは、プロフェッショナルな技術やサービスを提供する富士フイルムグループのプロラボです。

GALLERY

作品紹介

作品をクリックすると作品の一部をご覧いただけます。

SPECIFICATION / PRICE / DELIVERY

仕様・価格・納期

仕様情報

仕上がりサイズ・判型
A4特寸 (縦318mm x 横236mm)
※用紙サイズ=縦318mm x 横472mm
製本方法
中とじ製本 (ホッチキス製本)
左とじ(左開き)
出力方法
印刷
ARTBOOKイメージ

価格表・お届け目安

FUJICOLOR ARTBOOK
編集ソフトでのご注文

ページ数(ページ数には表紙・裏表紙を含みます) 価格(税込) 納期
24ページ 4,730円

こちらをご確認ください

36ページ 6,160円
48ページ 7,590円

プロラボCREATEでのご注文

ページ数(ページ数には表紙・裏表紙を含みます) 価格(税込) 複数冊割引(完成データをお渡しいただいてから) 納期
20ページ 4,400円

同一の入稿データから5冊以上同時にご注文いただいた場合、冊数に応じて以下の割引を適用させていただきます。

  • 5~9冊:5%OFF
  • 10~19冊:10%OFF
  • 20~49冊:15%OFF
  • 50冊以上:20%OFF

12日

(土日祝は含みません)

※30冊以上の場合は追加日数をいただく場合がございます。

24ページ 4,730円
28ページ 5,280円
32ページ 5,720円
36ページ 6,160円
40ページ 6,600円
44ページ 7,040円
48ページ 7,590円

SERVICE POLICY / CAUTION

利用規約・
ご注文時の注意事項

決済方法

FUJICOLOR ARTBOOK編集ソフトでのご注文

クレジット決済
楽天ペイ
Amazonペイ
d決済
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写真店・コンビニ支払い

プロラボCREATEでのご注文

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A collection of My
Favorites

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My family photographed
with FUJIFILM

しんべー

Fujifilm Snap

Num_Street

COLORS I SEE

MASAYA AMANO

Parade

Yoshimichi ITO

untitled

Kyohei Hattori

CAMEL FESTIVAL

Kei Fujiwara

ART BOOK制作サービス
利用規約

クリエイトの「ARTBOOK制作サービス」(以下「本サービス」とします)は、日本全国の写真愛好家の皆さまにARTBOOK制作をご利用いただけるサービスです。
ARTBOOK制作サービスを利用される前に、必ず以下の利用規約をお読みください。この利用規約に同意されたお客さまに限り、本サービスを利用することができます。
なお、お客さまが本サービスを利用された場合、お客さまはこの利用規約に同意いただいたとみなします。

第1条 本規約の適用範囲
本規約は、日本国内に居住されるお客さまによる本サービスの利用に関し、お客さまと当社の間で適用されます。

※海外に居住されるお客さま、および海外への発送をご希望のお客さまは本サービスをご利用いただけません。

第2条 お客さまの義務
1. お客さまは本サービスを通じて注文した商品を、注文時にお客さまが同意した支払い方法に従いその代金を支払います。
2. 本サービスを通じて発生した通信費用は、お客さまが負担するものとします。

第3条 注文の成立
クレジットカードでのお支払いの場合は、クレジットカードお支払い手続きが完了した時点、代引きでのお支払いの場合は、原稿(データ)を
お客さまから当社が受領した時点で注文が成立したものとし、以後は注文の取消し・変更はお受けできません。

第4条 お客さまの情報の取扱い
1. 当社はお客さまによる本サービスの利用にあたり、当社が管理するシステムに送信され、また記録・保管される以下の情報 (以下、総称して顧客情報といいます)を
適切な方法で管理するものとします。
(1) 申込みにあたりお客さまが届け出た氏名・住所・電話番号・Eメールアドレス等の情報
(2) 本サービス利用過程でお客さまが提供する注文画像データ
(3) 本サービス利用過程でお客さまが提供する代金決済用クレジットカード番号、商品送付先情報
2. 当社は顧客情報を以下の目的に限り使用します。
(1) 当社が受注した商品・サービスを提供するために必要な業務 (納期の回答、購入履歴や課金情報の管理、およびキャンペーン通知等を含む)
(2) 各種プリント関連商品サービスの注文を受注し、提供する業務
(3) 購入いただいた商品の配送
(4) 当サイトの商品やサービスに関するアンケート調査、モニターの実施とその集計・分析
(5) 電子メール、ダイレクトメールなどによる商品・サービス(サポート・キャンペーン・アンケート等含む)に関する提案や情報提供
(6) 以下の各種サポートサービス
お問い合わせへの対応、確認、及びその記録
領収書の発行
申込み取り消し、返金処理
(7) 本人を特定しない形での統計資料作成
(8) 本サービスのサービス向上及び新商品・サービス開発
3. その他の個人情報の取り扱いについては
お問合せにおける個人情報の取り扱いについての通りとします。

第5条 画像のプリントについて
1. 当社はプリント作業に細心の注意を払いますが、予期せぬ事故によりお客さまの画像データが損なわれる可能性があります。
この場合、お客さまに画像データの再送信をお願いすることがあります。
2. 当社はお客さまから受領した画像データを保管する義務を一切負いません。画像の元データはお客さまご自身で必ず保管してください。
お客さまから当社が受領した画像データが損なわれた場合に万一お客さまに何らかの損害が生じたとしても、当社はこれを賠償する責任を一切負わないものといたします。
3. お客さまご自身がお使いのパソコンモニターでご覧になる画像と、実際にお届けする商品には、モニターやハードウエア・設定等の差異、
あるいは表示、作成方法の原理的違いによる差異が生じます。これらを理由とした返品、交換は一切お受けできませんのでご了承ください。
ただし、製造過程、発送時などの当社の責に帰すべき製品の不具合につきましては、新しい商品と交換させていただきます。
4. お客さまから受領した画像データのプリントが、法令違反、第三者の著作権、肖像権等の権利侵害その他本規約第7条記載の禁止事項に該当しないことをご確認下さい。
当社は、お客さまから受領した画像データのプリントがこれらに該当する可能性があると判断する場合、お客さまへの事前の通知又はお客さまの同意なく、本サービスを受注しないことがあります。
またその場合、当社は、お客さまへの事前の通知又はお客さまの同意なく、当該画像の削除その他本規約に定める措置をとることができるものとします。
なお、当社は、当社の画像データ保管システムに保管されている画像等の監視及び削除をする義務を負うものではありません。

第6条 リンク先での個人情報保護について
本サービスのサイトには他のサイトへの外部リンクが含まれることがあります。
このような他のサイトのプライバシー取扱い基準や内容についてはお客さまの自己責任における判断に委ね、当社は責任を一切負うものではありません。

第7条 禁止事項
お客さまは本サービスを利用するにあたっては、以下の行為を行ってはならないものとします。

(1) 本サービスの利用において、虚偽の事項を届け出し、または提供すること
(2) 本サービスが提供する情報及び本サービスのプログラムを改ざんすること
(3) 有害なコンピュータプログラムなどを送信または書き込むこと
(4) 第三者の著作権・肖像権その他の権利を侵害すること
(5) 当社、本サービスのサイト、その他第三者を誹謗・中傷し、またその名誉・信用を傷つけること
(6) プライバシーを侵害し、または侵害するおそれがある行為を行うこと
(7) 当社その他第三者の業務を妨害すること
(8) 猥雑・暴力的な画像、文言の情報を本サービスに公開・掲示すること
(9) 公序良俗に反する行為、法令・条例に違反する行為を行うこと
(10)不特定多数の者を対象とする営業行為を目的とした行為を行うこと
(11)手段の如何を問わず、本サービスの運営を妨害するおそれのある行為を行うこと
(12)その他当社が不適切と判断する行為を行うこと

第8条 本規約の変更
当社が必要と認めた場合、当社は本規約を当社の判断にて変更することができるものとし、お客さまはあらかじめこれに同意するものとします。
ただし、本規約を変更する場合、当社はお客さまに対しその旨をあらかじめ本サービスのサイト上で知らせるものとします。

第9条 本サービスの使用停止
1. 本規約違反、本サービスの運用への支障、司法機関・警察などの公共団体などからの法令に基づく要請への協力、その他当社が何らかの緊急性を認めた場合、
当社はお客さまへの事前の通知またはお客さまの同意なく、お客さまによる本サービスの使用を直ちに停止できるものとします。
2. 前項の措置によりお客さまが損害を被った場合でも、当社はその責任を一切負いません。

第10条 顧客情報の削除
1. 本規約違反、申し込み時に虚偽の事項を申告したことが判明したときおよび本サービスの運用への支障その他本サービスの管理・運営上必要があると当社が認めた場合、
当社は顧客情報を、お客さまへの事前の通知またはお客さまの同意なく削除することがあります。
2. 前項の規定に基づく情報の削除によってお客さまが損害を被った場合でも、当社はその責任を一切負いません。

第11条 最新の情報の提供
1. 当社は本サービスへのメニュー追加、本サービスの定期メンテナンススケジュール、本規約の変更その他本サービスに関連する最新の情報を、本サービスのサイトを通じてお客さまに提供します。
2. お客さまは、本サービスの利用にあたっては、常に本サービスに関連する最新の情報の入手を行うよう努力するものとします。

第12条 通知
当社からお客さまへの通知は、お客さまが発信または指定したアドレス宛に行うことができます。当社からお客さまへの通知は、
当社がお客さまが発信または指定したアドレス宛に電子メールを発信したときをもってお客さまに到達したものとみなします。
ただし、本サービス利用の解除に関する意思表示など、当社とお客さまの法律関係の変動(発生、変更、消滅)をもたらす意思表示については、お客さまに到達した時点で効力を発生するものとします。

第13条 特別事項
本サービスを通じて提供される個別の商品・サービスについて、本規約と異なる特別な条件などが規定されている場合、当該条件などは本規約と異なる範囲において本規約に優先するものとし、
お客さまは本規約とともに当該条件などを遵守しなければなりません。

第14条 サービスの中断・廃止
1. 当社は以下のいずれかの事由に該当する場合、お客さまに事前に通知することなく本サービスの一部もしくは全部を一時中断する、または停止することがあります。
(1) 本サービスの提供にあたり使用する装置・システムの保守点検、変更、故障対応を定期的にまたは緊急に行う場合
(2) 火災、停電、天災などの不可抗力により、本サービスの提供が困難な場合
(3) 通信回線の不調などの事由が生じた場合
(4) その他当社が運用上あるいは技術上本サービスの一時中断もしくは停止が必要であるか、または不測の事態により当社が本サービスの提供が困難と判断した場合
2. 当社は1ヵ月以上の予告期間を設けて、本サービスの全部または一部の提供を廃止することができます。
3. 当社は、本サービスの中断または廃止によってお客さまに不利益、損害などが発生しても一切の責任を負わないものとします。

第15条 損害賠償・免責
1. 本サービスの利用に関連して、お客さまが本規約に違反または不正もしくは違法な行為により、
当社または本サービスのサイトに損害を与えた場合、お客さまはその損害(弁護士費用を含む)を賠償しなければならないものとします。
2. 本サービスの利用に関連してお客さまと第三者との間に紛争が生じた場合、お客さまはその費用及び負担によりその紛争を解決し、当社に一切損害を与えないものとします。
3. 当社は本サービスの使用に関連して発生したお客さまの損害、不利益あるいは本サービスを利用できなかったことによって発生した損害、不利益については一切責任を負わないものとします。
4. 当社は、本サービスまたはそれに付随するサービスを通じてお客さまが入手する情報について、その正確性、完全性、有用性等、いかなる保証も行うものではありません。

第16条 準拠法
本規約の準拠法は日本法とします。

第17条 協議事項
本規約に定めのない事項または本規約に関する疑義については、お客さまと当社との間で誠実に協議して解決するものとします。

第18条 専属的合意管轄裁判所
本規約または本サービスの利用に関して当社とお客さまの間に紛争が生じた場合、東京地方裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所とします。

制定日: 2024年2月1日 富士フイルムイメージングシステムズ株式会社

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CREATOR'S VOICE
Kyohei Hattori
直感的に、心動かされるままに。
パリで過ごした日々を綴った、“静かな余白”のある一冊。
モデルとして数々の現場を経験しながら、現在は写真家としても活動する服部恭平さん。今回「FUJICOLOR ARTBOOK」(以下、「ARTBOOK」)を使って制作したのは、パリでの滞在中に撮りためた“日々の記録”だ。構えることなく、撮りたいと思った瞬間を素直に残す——。そんな服部さんの軽やかなスタイルをそのままに表現した、自由度の高い一冊に仕上がった。
Q.写真家として本格的に活動を始めたきっかけを教えてください。
写真を本格的に撮り始めたのはここ数年で、ファッションモデルの現場で写真家の方々に囲まれるうちに「写真って楽しそうだな」と思って、カメラを買ったのが始まりでした。専門的な知識や技術があったわけではなく、「とりあえず撮ってみよう」という好奇心からのスタート。最初は全然うまく撮れなかったけれど、感覚的に「この瞬間を残したい」と思えることが楽しかったんです。
モデルとして撮られる側から、写真家として撮る側へ。そうなってから被写体との向き合い方にも改めて気づいて。誰かを撮るって、本当に繊細な行為だと思うんです。だからこそ、一人ひとりに丁寧に向き合うことを大切にしています。光や距離感、空気の揺らぎまで、できるだけその人のリズムに寄り添って撮りたい。そんな思いが、そのとき感じたことを素直にとらえる自分のスタイルになっていった気がします。
Q.今回の「ARTBOOK」は、パリで撮影された印象もさまざまな写真がまとめられています。どんなテーマで写真を選ばれたのでしょう?
明確なテーマは設けず、パリ滞在中に自然と撮っていた写真を集めました。観光地や派手な風景ではなく、日々の生活の中で出会った光景や部屋で見た朝の光、近所の公園で偶然出会った鳥、街を歩いているときに目に留まった何気ない看板や壁の質感……。構えてシャッターを切ったというよりは、気づいたら撮っていたという感覚が近いかもしれません。
写真のセレクトは、あとから見返して、自分の中で「この写真は残したい」と直感的に思えたものが中心です。表紙に選んだ鳥の写真は、まさにそうした感覚から生まれた一枚。見返したときに一番初めに心を動かされた写真でした。撮った瞬間の気持ちと、後から湧いてきた記憶が自然に重なった写真を「ARTBOOK」に思うまま並べていくと、自分でも気づかなかった視点が一冊の中に浮かび上がってきた気がします。
服部さん自身も好きだという鳥の写真を表紙に。
Q.余白の使い方やバリエーションに富んだ自由なレイアウトが印象的でした。制作はどう進められたのですか?
「ARTBOOK」編集ソフト内にあるテンプレートを使って、1時間ほどですぐに仕上げることができました。テンプレートのパターンが豊富だったので、それを組み合わせて作った感じです。普段はさまざまなソフトを駆使して写真集やZINEを作ることもありますが、印刷用の書き出しや裁断、製本などの工程が多くて、「作ろう」と思い立ってもすぐにはカタチにできないことも多い。でも「ARTBOOK」は直感的に操作できて、写真の配置やページ構成にだけ集中でき、紙面のイメージが次々とカタチになるのがすごく新鮮でした。
一枚一枚の写真サイズもいつもより小さめにして、余白をたっぷりとることで、写真自体の印象もやわらかくなった気がします。見せたいというより「そっと置いておきたい」という感覚で選んだ配置です。あえてタイトルを入れなかったのも、自由に見てほしかったから。「これは誰が撮った写真なのか」「どんな意図があるのか」などの情報に引っ張られず、ただその人なりの見方で受け取ってもらえたらうれしい。写真に込めた思いを限定しないような“静かな余白”を残したかったんです。
風景写真の陰影も美しく印刷される。
Q.写真を撮るときに、大切にしていることは何ですか? また、今後「ARTBOOK」でどのような作品を作ってみたいですか?
「好きだから撮る」というシンプルな気持ちが、一番のモチベーションです。仕事でも趣味でも、写真に向き合っている時間に違いはなくて、どちらも“自分が撮りたいから撮っている”という感覚。だからモデルとしての仕事も、写真家としての仕事も、特に線引きはしていません。
今回の「ARTBOOK」で「AIおまかせ機能」も試してみたのですが、色味や構図の雰囲気をAIが読み取ってレイアウトしてくれて、思っていた以上に面白かったです。自分では並べないような配置になったことで、写真を“表現する”ことの新しい角度をもらえた気がしました。

「ARTBOOK」は思い描いたものを直感的にカタチにしやすかったので、写真以外にも、絵を描いている人や、ドローイングをやっているようなクリエイターにとっても、作品をまとめるツールとしてすごく相性がいいと思います。「作品集を作る」というとハードルが高く感じますが、「ARTBOOK」にはレイアウトのテンプレートもあるので、初めてでも感覚的に作れるはず。簡単で印刷の仕上がりもきれいなので、毎年一冊ずつ増やしていく、というのも手軽に楽しめそうです。

誰かに見せるためじゃなくても、記録をカタチにしておくということ。それだけで、自分の表現や思いをもう一度見つめ直すきっかけになる。一見意味がなくても、届け先がなくても、撮りたいから撮る、残したいから残す。そんなふうに自分の思いを大切に、これからも写真と付き合っていけたらいいなと思っています。
服部恭平・写真家/モデル
Kyohei Hattori
1991年生まれ、大阪府出身。2018年にファッションモデルとして活動しながら写真家としても活動を始める。2025年に服部恭平写真事務所を設立。主な個展に、2020年「2019-2020」(BOOKMARC)、2024年「バコン」(haku kyoto/229)、2024年「Through the lens of Kyohei Hattori」(agnès b. Shibuya&KyotoBAL)など。Instagram(@kyoheihattori
Text
原田結
Photography
田野英知
Edit
RIDE.inc
CREATOR'S VOICE
Kei Fujiwara
旅の記憶を「ARTBOOK」で特別な一冊に。
インドの熱狂、キャメル・フェスティバルを追憶する。
国内外で活躍する写真家の藤原慶さんは、時おり仕事から離れて海外でスナップ撮影をするのがライフワークになりつつあるという。机の奥で眠っていたその写真たちを、今回「FUJICOLOR ARTBOOK」(以下「ARTBOOK」)で一冊にまとめていただいた。「シャッターを切った瞬間の記憶を、どう残していくか。その最適解のひとつかもしれません」。完成した「ARTBOOK」を眺めながら、自ら手を動かしてモノを作る楽しみや写真へのこだわり、旅の思い出の残し方について、第一線で活躍するプロが語る。
Q.雑誌や広告など多岐にわたって活躍される藤原さんですが、写真を始めたきっかけと、現在に至るまでの経歴を教えてください。
写真に一気にのめり込んだのは、旅先で写真家の青年と出会ったのがきっかけでした。

高校卒業後、ミュージシャンを目指して音楽学校に通っていたのですが、挫折してしまって国内を放浪する旅に出たんです。最初に向かった沖縄の国際通りをフラフラしていると、青年が道で写真を手売りしているのを見て、衝撃を受けました。僕もカメラは好きで旅にも持参していたんですけど、あくまで趣味の範囲。自分の写真をこんなふうに売りものにするなんて思いつきもしませんでした。

そこから、彼の見よう見まねで野宿をしながら、道中で撮った風景や人物のスナップ写真を路上で売る生活を始めました。これがなかなか好調で、意外と食べていけてたんですよ(笑)。2年ほどそんな生活を続け、「写真を仕事にできたら」と思うようになった頃、ひょんなことから名古屋でプロのフォトグラファーのアシスタントをすることに。1年間学ばせてもらったあと、東京に引っ越してフリーランスの写真家として活動を始めたのが24歳、2017年頃です。
Q.藤原さんは旅雑誌で美しい風景写真の撮影もよくされていますが、昔から海外へ行くことは多いのでしょうか。
実は海外への初めての一人旅は30歳になってから。今から2年ほど前で、それ以来、9カ国ほどを巡っています。写真家として独立して東京に来てからは広告用のモデル撮影や雑誌の取材など、仕事で写真を撮ることが圧倒的に多くなったんですけど、30歳になったときに「そういえば、最近は自分のための写真を撮ってなかったな」と気づきました。写真を手売りしていた頃のような能動的な写真を撮っていなかったんですよね。だからもう一回、自分が好きだった「旅と写真」という原点に戻りたいと思って、思いきって渡航しました。

海外へ行くときはフィルムカメラを使うことがほとんどです。写真の質感がいいのもそうですが、フィルムは巻き上げておけば、いつでもすぐにシャッターを押せるので、スナップを撮るときに絶対に逃したくない瞬間を捉えられます。デジタルだと起動に数秒かかってしまって、その一瞬を撮り逃してしまうことがあるんですよね。
Q.今回も旅先で撮影された写真を「ARTBOOK」にまとめたと伺いました。どんなテーマで制作されましたか。
ライフワークになりつつある海外旅でのスナップ写真を「ARTBOOK」にしました。今回は、2025年1月に、インド西部のビカネールという街で毎年開催される「ビカネール・キャメル・フェスティバル」で撮影した一連の写真がテーマです。ラクダの毛をはさみやバリカンで刈って模様を描き、その美しさを競う、とてもシンプルな祭りで、他にラクダダンスやかけっこなどのプログラムもあって大盛り上がりでした。

滞在は一週間ほど。その間に35ミリフィルムなどを15本くらい使って、500枚近くは撮影したと思います。カメラを向けると笑ってポーズをとってくれる方も多くて、自然とシャッターを切りたくなってしまうんですよね。そうやって思い入れをもって撮ったものの、何かのカタチにせずつい寝かせてしまっていた写真でした。
画像の粗さもなく、インドの空気感を
損なわない仕上がりに。
Q.「ARTBOOK」の制作で特にこだわった点、意識した点はありますか?
構成は起承転結の物語仕立てにしました。まずは主役であるラクダから始まり、会場にいたオーディエンス、出演者と、ページをめくるごとに祭りらしさが徐々に見えてくるような流れにしています。今回は「FUJICOLOR ARTBOOK編集ソフト」を使って、自分で作成しました。

レイアウトは全体のバランスを考えながら、見開きと片面を使い分けています。冒頭は「これから物語がはじまるよ」という意味も込めて、あえて余白ページを挿入。裁ち落とし(写真を紙面いっぱいに配置すること)は、迫力が出すぎてしまうから、最小限に抑えました。

写真を配置していく中で、一番見せたい部分がノド(冊子を開いたときの綴じ目)にかかってしまうことがあったんですが、ズラしたり大きさを変えたりと調整していくうちに、左右に余白のあるページになりました。その結果、紙面全体からほどよくリズムを感じられる一冊に仕上がって、気に入っています。
偶然から生まれた余白がリズムを作り出す。
Q.「ARTBOOK」編集ソフトの使い心地と仕上がりの感想をお聞かせください。
僕はポートフォリオ代わりの作品集を年に一冊作っていますが、その制作はデザイナーさんにお願いしています。なので一から自分の手でレイアウトするのは初めての経験でした。そんな中でも、「ARTBOOK」は写真の比率や余白の取り方のガイドがしっかりしていたので、迷いは少なかったです。

写真選びからデザインの完成までは一日足らず。想像したより操作は簡単で、自分ならではの表現にこだわって、レイアウトをいろいろ自由に試しながら手軽に仕上げることができました。仕上がりも編集ソフトの画面で見ていたとおりで、ズレなどもないですね。発色がよく、紙の手触りもいいので、普段作っている作品集とはまた違い、一連の物語として構成された写真群をじっくり味わえる本になりました。

今回使った写真は商用にしたり、作品にしようと思ったりしていたわけではなく、純粋に思い出として残していたものでした。そのまましまい込んだかもしれない写真たちでしたが、レイアウトを考えるために眺めているうちに、あの時の祭りの熱やインドの空気がよみがえってきました。こうして一つの記録としてまとめることで、何度でも旅に思いを馳せられるなあと感じています。

「ARTBOOK」編集ソフトには専門的な知識や技術は必要なく、まずは「AIおまかせ機能」で写真を並べてもらって、そこから自分流にアレンジすることもできます。そうやって気軽に、写真を思いがよみがえるような本へと、簡単にまとめられるのを知っていることが大事なのかもしれないですね。次は先日行ってきた北欧横断の旅をまとめる予定なんですが、今度はどんな本を作ろうかなと、いろいろ構想が膨らんでいます。
藤原 慶・写真家
Kei Fujiwara
1993年生まれ、神奈川県出身。20歳で国内放浪の旅に出て写真と出会い、路上で自身の撮った写真を販売。その後、名古屋でフォトグラファーのアシスタントを経て、2017年に独立。現在は人物撮影を中心としたクライアントワークの傍ら、海外を旅してフィルムカメラで撮影することをライフワークとしている。Instagram(@fujiwara_kei
Text
木村圭佑
Photography
中矢昌行
Edit
RIDE.inc