カメラの設定を運動会用にしておこう
子どもが激しく動き回る運動会の撮影では、それ用にカメラを設定しましょう。
・撮影モードをシャッタースピード優先にして 1/250秒くらいに設定
動く被写体(写真に写るもの)を撮るときは、シャッタースピードを速くする必要があります。遅いシャッタースピードで動く被写体を撮影すると、ブレて写ってしまうからです。これを「被写体ブレ」といいます。
シャッタースピードを速くするには、「シャッタースピード優先モード」に設定しましょう。シャッタースピードは1/250秒くらいが目安です。
・オートフォーカスは動く被写体でもピントを合わせやすいAF-Cモードに
激しく動く被写体に自分でピントを合わせるのはとても大変です。そこで、カメラのオートフォーカス機能を利用しましょう。
「AF-C」というモードは、一度ピントを合わせた被写体に動いたあともピントを合わせ続けてくれます。動き回る子どもでもピンぼけしにくくなるでしょう。
・遠くから大きく写せるよう望遠レンズを使う
遠く離れた場所からの撮影になるので、遠くの被写体を大きく写せる望遠レンズは必須です。会場の広さや子どもとの距離にもよりますが、焦点距離300ミリ(35ミリ換算)は欲しいところです。持っているレンズの焦点距離は、カメラのスペックをチェックしてみてください。
競技開始前に撮影ポジションを確保しよう
いい写真を撮るためには、いい撮影ポジションを確保することがとても大切! 競技の直前は他のお父さん・お母さんも殺到するので、前の競技が始まった頃など、ひと足早く撮影ポジションを押さえましょう。事前にプログラムをしっかりチェックして、ポジション取りのタイミングを決めておくのがおすすめです。
・徒競走での撮影ポジションの例
①スタート地点を狙って撮る
子どもが止まっているので撮りやすいポイント。
子どもの「がんばるぞ!」という気持ちを写真に収めましょう。
②コーナー地点を狙って撮る
奥行きがあるので立体感のある画になります。
体が傾いている瞬間を狙うと、よりコーナーらしい雰囲気が出ます。
③ゴール地点を狙って撮る
走りきった後のいい表情を抑えましょう。ゴールテープを切る瞬間は絶好のシャッターチャンス!
撮影時のテクニックアドバイス
我が子の出番がやってきたら、撮影本番です! そこで、撮るときに知っておくと役立つテクニックを解説します。
・連射でシャッターチャンスを逃さない
激しく動く被写体は、連写モードで撮るのがおすすめです。一瞬のシャッターチャンスを狙って撮るのは難しいので、連写で何枚も撮影しておき、あとからベストショットを選び出しましょう。
・AFは顔認識があればピント合わせがとても楽に
顔認識機能は、カメラが人の顔を自動で検出してピントを合わせてくれる機能。その機能が備わっていれば、使わない手はありません。ピント合わせがよりスムーズになるでしょう。
・全身を入れることにこだわらず、大胆にズームアップしてみるのも手
つい頭のてっぺんからつま先まで、全身を写したくなるもの。それだけでなく、表情を大きく写すつもりで大胆にズームアップしてみましょう。フレームに大きく写った子どもの生き生きとした表情は、それだけで画になります!
・空や運動会の用具など、場の雰囲気や様子がわかる写真も撮る
子どもやその友達だけでなく、運動会ならではの用具……たとえば点数版や万国旗なども写真に残しておくといいでしょう。運動会の雰囲気を収めた写真をフォトブックに何枚か入れておくと、より思い出が鮮明によみがえってくるものなのです。
・あえて余白やスペースを空けた構図で撮る
雑誌や広告でよく見かける、写真の空きスペースに文字を載せたデザイン。ぜひ、あなたのフォトブックでもそうしたページを作ってみませんか?
それに使う写真を撮るときは、大胆にスペースを空けた構図にしてみましょう。できればそのとき、青い空や白い壁などスッキリした背景になるアングルにすれば、文字を重ねた時に読みやすくなります。
フォトブックを作るときの編集アドバイス
たくさん撮った写真を作って、いよいよフォトブックづくりにチャレンジ! 一冊を通して流れや展開をきちんと考えておくと、よりクオリティの高いフォトブックに仕上げることができます。ここでは、フォトブックの編集テクニックをアドバイス!
・時系列などストーリーを意識して配置
写真を載せる順番は、時系列に沿って並べるのがわかりやすいでしょう。入場行進から開会式、競技を経て閉会式とすれば、後で見返したときに当日の様子がはっきりと浮かび上がってくること間違いなし。
また他のアイデアとしては、笑顔を集めたフォトブック、走っている写真のフォトブックなど、ひとつのテーマに絞るのもアリ。どんなテーマにも対応できるよう、撮影のときはとにかくたくさん枚数を撮るといいでしょう。
・掲載サイズは大小の差を大きくつけてメリハリを出す
うまく撮れた写真は、すべてフォトブックに載せたくなってしまいますよね。でもそこをぐっと我慢して、載せる写真を厳選しましょう。
さらに、その中から大きく掲載する写真を絞り込むのです。他の写真はそれより小さく載せることで、大きく載せた写真がいっそう際立ちます。大小のメリハリをつけることで、我が子のフォトブックがまるで一流の写真集に見えてくるかも?