七五三は誰と何する?初めての七五三お祝いガイド
子どもの大切な通過儀礼のひとつ、七五三。初めてだと「写真はどこで撮る?」「両親は呼ぶ?」「お寺にお参りしてもよい?」「内祝いはどうする?」など悩むことも多いのではないでしょうか。七五三のお祝いの仕方をまとめました。
誰と何する?七五三のお祝いの仕方
具体的に七五三にやることとしては、「神社への参拝」「家族での食事」「写真スタジオなどでの記念撮影」などがあげられます。
一日ですべて済ます場合は、「着付け→記念撮影→参拝→食事会」の流れが一般的。兄弟姉妹がいたり、遠方の神社へ参拝したりする場合だと、ちょっと慌ただしいかもしれません。写真撮影に関しては、写真スタジオの前撮りプランや後撮りプランを利用して、参拝とは別の日にゆっくり撮る人が増えています。
神社へのお参りは両親だけでも、祖父母が付き添っても構いません。最近は神社の参拝やお祝いの食事会は、両親・義両親にも声をかける人が多いようです。初孫や内孫の七五三はおじいちゃんおばあちゃんも楽しみにしていることが多いので、日程を決める時点で相談してみるとよいでしょう。
お参りは近所の神社にするのが基本ですが、希望の場所でも構いません。神社だけでなく、お寺でも七五三の祈願をしてくれます。ただ有名神社などは移動に時間がかかったり混んでいたりすることもあるので、子どもの負担が大きくならないように配慮が必要です。
七五三の男の子と女の子の服装と髪型
正式な服装は和装ですが、最近は洋装も珍しくありません。写真撮影はレンタルの着物、参拝時やお祝いの食事は自前のワンピースという人もいます。
年齢ごとの服装と髪型
3歳(女の子・男の子)……女の子は晴れ着の上に袖なしの被布を重ねて、髪飾りを付けます。髪型は2つ結びも人気です。洋装ならワンピースやドレスなどおしゃれなものを。男の子をお祝いする場合は、晴れ着の上に袖なしの羽織を着ます。洋装ならスーツなど。
5歳(男の子)……着物に紋付の羽織、袴を着ます。白足袋に白い鼻緒の雪駄をはき、白い扇子、守り刀を持つのが正式。洋装であればジャケットに半ズボン、ベスト、蝶ネクタイなど。髪型は真ん中に集めてワックスで立たせたり、前髪を流したりしてかっこよくアレンジ。
7歳(女の子)……華やかな着物に帯を結び、筥迫(はこせこ※小物入れ)、扇子を胸に、ぽっくりか草履をはきます。髪型はおだんごや日本髪といったまとめ髪などで華やかに。洋装なら卒入園などにも使えるワンピースやスーツが人気。靴は革靴やエナメル靴など。
兄弟や両親の服装
母親は洋装ならワンピースやスーツ、和装なら訪問着や色無地など。結婚式とちがって細かなルールはなく、カジュアルすぎなければOKです。父親はダークカラーのビジネススーツが定番。祖父もスーツ、祖母はジャケットにロングスカートなどラフすぎないおでかけ着が一般的です。
七五三準備のチェックリスト
七五三当日までの段取りは次のような流れです。
半年前
七五三準備はまずは情報収集から。半年くらい前からネットの情報やママ友の口コミでリサーチをはじめる人が多いようです。
2~3カ月前
実際に予定を確定させます。写真館や写真スタジオでの記念撮影は夏ごろまでに予約を済ませておくと安心です。
- 日取りを決める……お参りや食事会に祖父母を呼ぶ場合は早めに調整を。写真撮影は別日にする場合はその日程も決めます。
- 写真館や写真スタジオの予約……人気の写真スタジオや前撮りを希望する場合はもう少し前に予約が必要なこともあります。
- 食事会の場所の予約……年配の方が多ければ和食が安心。小さな子どもがいる場合は個室を利用しても。
- 神社の参拝・祈祷の予約……当日受付の神社も多いですが、予約が必要なこともあります。
- 祖父母や兄弟姉妹との写真
- 衣装の準備……レンタルするか購入するかによって準備が変わります。写真スタジオでのレンタル衣装を利用する場合、神社の参拝に着ていけるかも確認しておくとよいでしょう。
- 着付け・メイクの予約……写真館や写真スタジオでやってもらえるとラクです。
1カ月前
- 衣装の試着……レンタルの場合。写真スタジオによっては、衣装は当日選ぶところもあります。
- 小物の用意……自分で用意する場合は、髪飾りや草履など小物の準備も忘れずに。
前日
- 当日の持ち物の準備……慌てないように前日までに準備を済ませておくとよいでしょう。
当日の持ち物リスト
- 着物・小物……レンタルの場合でも腰紐や肌襦袢、足袋など持参が必要なものも
- 神社への祈祷料……のし袋に包み、表書きは「御初穂料」と書きます
- カメラ……充電やメモリカードのチェックも忘れずに
- 着替え……食事会では着物を汚さないよう自分の服に着替えても
- 替えの靴と靴下……参拝時足が疲れてぐずる子もいるので履きなれた靴を用意
- おやつ……こぼれない一口サイズのお菓子がおすすめ
- 音のでないおもちゃ・絵本……移動時のひまつぶしなどに
- スパッツ……肌寒ければ着物の下にはかせても
- 洗濯ばさみ……着物でトイレにいくとき裾をとめるのに便利。クリップでも可
- ストロー……衣装を汚さないよう飲み物を飲むときに使用
七五三の内祝いはどうする?
七五三のお祝いは身内のものなので、基本的に内祝いは不要。食事会への招待がお返しとなります。もし用意する場合は、千歳飴や赤飯、紅白餅などが一般的です。当日渡すか、後日届けます。
遠方の方へ内祝いを贈る場合は、もらった額の半額程度が相場。品物はお菓子がポピュラーで、老舗の和菓子や地元の銘菓などはとくに喜ばれます。送るときは、のし紙の表書きは「内祝」とし、子どもの名前を書きます。品物に加えて七五三の写真とメッセージカードを添えるとよいでしょう。
子どもの成長を心から喜んでくれる祖父母への内祝いには、七五三の写真をまとめたフォトブックも喜ばれます。フォトブックは同じものを何冊でも作れるので、自宅保管用と合わせて作れて便利。贈る相手にあわせてコメントやメッセージを編集すれば、特別感もアップします。
七五三は家族みんなのビッグイベント。いつもより大人な表情のわが子と成長を喜ぶ家族の姿は、一生の記念に残る思い出です。たくさんの写真は、ぜひ特別なかたちで残して、ずっと大切に手元に置いておきたいですね。