花の写真を上手に撮るための準備と便利グッズ

近所やおでかけ先できれいな花を見つけて、写真に撮りたくなったことはありませんか。花の撮影のために準備しておきたい便利グッズと、写真撮影が上手になるための方法をまとめました。

花の撮影で準備したい便利アクセサリー

公園や花の名所へでかけるときは、花を撮影するつもりで必要な道具を持参していくと、よりすてきな花の写真が撮れます。花の写真を撮るときに、あると便利なアクセサリーを紹介します。

なお、場所によっては三脚などの使用が禁止されていることもあります。とくに、高山植物や社寺・公園の花壇を撮影するときは規則を守り、他の人にも配慮しながら、楽しんで撮影できるといいですね。

ローポジション対応三脚

花の高さは種類によって違いますが、一般的に低めの位置で咲いている花が多いので、ローアングルで撮影できるローポジション対応三脚があると便利です。普段見る高さと違う角度で撮影した花の写真は新鮮な印象に仕上がります。

ライティングレフ

影の部分に光を当てることで、コントラストを弱め、花の印象を優しくすることができる道具です。白と銀の反射面があり、光の強さを変えられます。両方の面を使って撮影して、自分のイメージに近い写真を選ぶとよいでしょう。

ディフューズレフ

花に直射日光が当たると強い影ができて花の優しさを表現できないことがあります。ディフューズレフは半透明のシートが張られたレフ板で、花に当たる光を柔らかなものにしてくれます。折り畳み式なので持ち運びに便利です。

色画用紙ブック

花の背景をすっきりさせるために背景に紙を置いて撮影するのもひとつの方法です。花の色によって背景紙に最適な色は違うので、複数の色の画用紙が一冊になった色画用紙のスケッチブックがあると便利です。

サポートハンド

一人で撮影する場合、レフ板や背景紙を持って撮影しようとしても、思ったように撮影できないことがあります。そんなときに便利なアイテムです。三脚に固定できる長いクリップのようなもので、これを使うと一人でもさまざまな条件で撮影できます。

半透明のビニール傘または日傘

花の優しさを表現するには曇りの日に撮影するのがよいといわれています。白い半透明の傘を使うと、人工的に明るい日陰を作ることができます。

アンブレラカメラホルダー

カメラと傘を固定する金具です。雨の日の撮影ではカメラと傘を一緒に持つのは難しいので、アンブレラカメラホルダーがあると便利。雨の日以外にも、花に直射日光が当たってコントラストが強くなりすぎるときに日傘を差して光を弱くするのにも使えます。三脚と組み合わせて使うと便利ですが、周囲の人の迷惑にならないよう注意。また、風の強い日は転倒の恐れがあるので使わないようにしましょう。

霧吹き

花に水滴をつけると、みずみずしさを与えることができます。また、葉に水滴をつけると、そこに光が反射するので背景の雰囲気を変えることができます。小さな霧吹きを携帯しておくと、晴れた日でも水滴をかんたんにつけられて便利。つけすぎも望ましくないので、適度につけるようにします。

クローズアップレンズ

クローズアップレンズを使うと少し離れた距離からでも花を大きく撮ることができ、カメラの影写りをなくすことができます。カメラの機種によっては取り付けられないこともあるので、事前に使用説明書などで確認しておくとよいでしょう。取り付けられない場合、撮影レンズの前にレンズを軽く押し当てても使えますが、中心をできるだけ合わせることとカメラぶれに注意が必要です。

PLフィルター(偏光フィルター)

花の周りの葉の反射を除去したり青空の濃度を落としたりすることによって、花の色の鮮やかさを強調できるフィルターです。カメラの液晶モニターで偏向効果を確認しながら最適な設定にして撮影します。取り付けられない機種もありますので、使用説明書で確認しておくとよいでしょう。取り付けられない場合、撮影レンズの前にフィルターを軽く押し当てても使えますが、中心をできるだけ合わせることとカメラぶれに注意が必要です。

NDフィルター

レンズに入る光の量を減らせるフィルターです。背景をぼかすために絞り値(F値)開放(数値を小さくする)で撮影するとき、露出オーバーの写真(明るすぎる写真)になるのを防げます。少なくとも2段階以上減光(光量を1/4にできる)ND4はあるとよいでしょう。自分のカメラに取り付けられるかは事前に使用説明書で確認しておくとよいでしょう。取り付けられない場合、撮撮影レンズの前にフィルターを軽く押し当てても使えますが、カメラぶれに注意が必要です。

写真の撮影テクニックを上げる方法

デジタルカメラの最大の特長は、撮った写真をすぐカメラの液晶モニターで確認できることです。「失敗したら撮り直す。うまく撮れていたらより良い写真を目指す」ことの繰り返しで、写真は確実に上手になります。
写真の腕を上げるには「PDCAサイクル」を繰り返すのもおすすめです。PDCAとは、Plan・Do・Check・Actionの略。ビジネスでよく使われる用語ですが、写真撮影にも応用できます。

上手に花を撮るためのPDCAサイクル

  1. Plan:どんな写真にするか、どう撮るかを考える
  2. Do:写真を撮る
  3. Check:撮った写真を見る
  4. Action:写真を選ぶ(失敗写真を消す、必要に応じて撮り直す)

Plan:考える

心を動かされた花をどのように表現したら感動する写真になるかを考えます。たとえば構図だけでも以下のような選択肢があります。

  • 写真の向き……縦位置/横位置
  • アングル……ローアングル(低い視点から見上げる)/ハイアングル(高い視点から見下ろす)/アイレベル(目線の高さ)
  • ズーム……全体/アップ

Do:撮る

ピントを合わせたい被写体をAF(オートフォーカス)フレームに合わせます。花を撮るときのピントは“しべ”に合わせるとよいでしょう。ピントを確実に合わせるためには、シャッターボタン半押ししてピントを固定します。

Check:見る

撮った写真はその場で確認します。花は光の当たり方、見る位置、角度でまったく違って見えます。ピンボケやブレの確認はズームボタンで拡大してチェックするとよいでしょう。1枚撮影するごとにチェックするのではなく、いろいろな構図で複数枚撮影し、後でまとめて選ぶのも撮影のリズムを生かす点からはおすすめです。

Action:選ぶ

明らかな失敗写真は消しますが、少しイメージが違うような写真はそのまま残しておきます。その後、もう一度撮り方を変えて撮影し、改めて比較して気に入った写真を残すとよいでしょう。よい写真を選ぶ目を養うためには、写真集を見たり、写真展や美術展へ足を運んだりするのもおすすめです。



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